第6次産業とは?
[2009.6.3追記]
農業も水産業も65歳以上の従事者が半分以上を占めており、このままでは「限界産業」へと向かうことは間違いない。これまで産業の形態(生産・加工製造・販売)と産業の種類(業種)で分類するのが当たり前であったところへ「第6次産業」という言葉が登場した。一言で言えば「第1次産業+第2次産業+第3次産業=第6次産業」という算術計算から生まれた言葉である。
一事業者のみで行なう形態と地域が一体となって行なう形態があるが、「第6次産業」という言葉の登場は農業や林業や水産業という低生産性(年回転率一回以下)の事業分野に「生産(一次)-加工・製造(二次)-販売・サービス(三次)」を一貫化するというヒントを与えた。
[2007.11.26記]
「相乗(そうじょう)の大切さ」をイメージさせる不思議な語感を持っている言葉である。世界の先進国というのは、アメリカもイギリスもフランスもドイツも、全て第1次産業から第3次産業までの健全な発展で成り立っている。日本のように第1次産業どころか第2次産業まで滅びようとしている国はない。
即ち、貿易立国を標榜し過ぎたのである。この政策が日本の第6次産業を歪(いびつ)なものと化し、各地に限界集落を創り出す一因となったことは疑いない。そういう点から見れば、バラマキと非難を受けている民主党の農業救済策などはもっと第2次産業くらいまで広げるべきで、日本の健全な発展のためには第6次産業の強化推進を指向すべきである。
第6次産業の活性化が、過疎化と切っても切れない「限界集落」を活性化させるヒントになりそうである。IT産業を第4次産業に当てる説もあるが、ソフト産業という意味では第3次産業のままでよいと考える。
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