麻生総理、「郵政見直し」で芽?
[2009.2.20追記] 小泉元総理がモスクワで「3分の2」麻生批判発言をし「再議決には欠席する」と断言したことが波紋を起こしている。まるで国会議員を私物化したような、政権禅譲の主らしからぬ非常識さと危うさが見える「無責任」極まれる発言である。正に「わが顔に降りかかる」、天に唾する発言で、郵政民営化に反対票を投じた「破門処分」に匹敵する。今回のロシア訪問も「国際公共政策研究センター」が派遣した仕事で公務ではないようだが、国会開会中にこんな勝手なことが許されるのか?(杉村太蔵議員も沖縄へ家族旅行していたらしい)。「国際公共政策研究センター」(理事長田中直毅、顧問小泉純一郎)というのは小泉氏の総理大臣退任を機に、財界(元トヨタ奥田会長ら)が挙って「秘かに」小泉さんのために作って与えたシンクタンクである。「秘かに」というところが如何にも政治家と財界との癒着を象徴するような話だが、引退した政治家に20億近い大金が注ぎ込まれている。これは一体、総理退任の餞別なのか?それとも自動車摩擦回避のお礼なのか?それとも郵政民営化のご褒美なのか?それともそれら全てなのか?小泉氏の怒りの裏が見えて来つつあるようだ。しかし、こんな自民党が政治のハンドルを握っていることが、この国をダメにしている。この点は民主党の一部も危うい。
[2009.2.13追記] 麻生総理の郵政民営化絡みの「迷走?」発言が小泉元総理と森元総理を動かした。森氏や小泉氏が、郵政民営化は「小泉さんだけで、国民や議員の大多数が賛成ではなかった」と白状してしまった。小泉氏の改革についても行過ぎた改革と反省しているようである。野党議員が追求した訳でもないのに、突如として郵政民営化の裏の実情が曝け出されるにはそれなりの理由がなければならないが、一体それは何なのか?鳩山総務大臣が西川日本郵政社長を手加減せずに追求していることが底の方で小泉氏に影響を与えたのではないか?恐らく、鳩山総務大臣が西川社長を厳しく追及することで、次は何が暴露されるか?と小泉氏と森氏が危機感を抱き始めたのだろう。そうでなければ、引退を表明している小泉さんが態々(わざわざ)シャシャリ出て来て、「定額給付金の関連法律の議決に(郵政解散で獲得した)『3分の2』票は使わせない」と、与党らしからぬ妙な?発言をする筈はない。今日の自民党の慌しい動きは異常である。小泉、森、伊吹、菅…等々の発言の揺らぎは統制を欠き、麻生総理の「ブレ」を遥かに上回っている。これが政界再編の兆候であるのであれば、「バカにされっ放し」の麻生総理も自民党に大した義理はない筈だし、いっそのこと伝家の宝刀を抜いて「バカにするんじゃねぇ」解散に打って出るのも一策だ。今の国会議員に「ねじれ」国会を上手く運営出来る者なぞ一人もいやしないのだから、麻生さんは「揺るがない」自信を持って持ち前の「人柄」を武器に国民に信を問えば良いのだ。
[2009.2.9追記] 郵政民営化の際の国会の追及が厳しくなるにつれ麻生さんの発言の迷走が際立ち始めた。各地の限界集落化状況を見ていると、私個人としてはやはり郵政事業は国営で行うべきという思いが強い。恐らく麻生氏、鳩山氏に限らず、内心そう思っている自民党議員は多いに違いない。その思いが正直に表に出過ぎたことが迷走の原因である。「郵政4分割の見直し」だけに限定していればよかったが、「総務大臣だったが反対だったので外され、竹中さんが郵政民営化担当大臣に就いた」と詳細に発言したことを、テレ朝が総裁選の時には「郵政民営化は私がやったんですよ」と発言していたことを暴露した。こと細かく丁寧に分かり易く説明する答弁姿勢はよいのだが、それが返って災いしている。鳩山大臣が「かんぽの宿」で挽回の切っ掛けを作ったように見えたが、今日の国会答弁で益々窮地に追い込まれたようである。テレ朝では麻生政権の支持率は▲5%ダウンの14%になったそうである。10%以下になっても延々と総理のいすにしがみついていた竹下元総理、森元総理を偲ばせる情勢になって来たが、全く先が見えない。一体、この国の政治はどこに向かうのだろうか?
[2009.2.8記] 2009年2月5日、あろうことか麻生総理が国会予算委員会で「私は郵政民営化は反対だった」「総務大臣だったが反対だったので外され、竹中さんが郵政民営化担当大臣に就いた」と堂々と開き直った。一方では鳩山総務大臣が「かんぽの宿」のオリックスへの譲渡にNO!を突き付け、日本郵政の西川善文社長に噛み付いた。麻生・鳩山コンビ絶妙の「郵政見直し劇場」の始まりを思わせる。麻生氏の開き直り発言には「だったら、綿貫国民新党代表らのように行動で表わすべきだったのでは」という意見もあるが、それはそれで「ギリギリの妥協も政治家の選択」だったのだろうと述べるに留める。今日8日のNHKによれば、ジリジリと下降線を辿る一方であった内閣支持率が僅かだが初めて上昇した。郵政問題が好感されたのだろう。マウンド不整備で麻生さんの軸足が揺らいでいたのが、やっと「郵政」で固まったかのように見える。これまで麻生さんは「ブレてる」と評されて来たが、「ブレる」とは右に行ったり左に行ったりダッチロールすることを言う。麻生さんは右に左に行ったり来たりしている訳ではない。右から左へ徐々に軸足を移しているだけのことで、小泉・竹中政治で大きく揺れたまま一方の壁に貼り付いている「改革」のピンを一本、二本、三本と抜き取ったに過ぎぬ。改革には見直しと修正が必須である。この際、小泉・竹中政治からの脱却を旗印にして麻生・鳩山コンビによる「郵政見直し」を国民に直に問うてみてはどうだろう?恐らく、民主党といい勝負となるだろう。そして若干でも勝てば、政界再編ということになるだろう。麻生さんに訪れた最後のチャンスのように思える。