「Qチャン」こと高橋尚子さん、引退
ラストラン
「2009.3.9追記」 昨8日のラストラン、名古屋国際女子マラソンをTV観戦した。日本人二人の新人の頑張りも新鮮で初々しく溌溂として良かったが、今回はQちゃんを見るつもりでチャンネルを切り替えた。やはり高橋さんの手を振り笑みを湛えたランニング姿には爽やかな感激と一抹の寂寥感が湧いた。やはり、Qチャンの人柄だろう、遥々海を越えて友情参加したリニア・シモンさんの静かに黙々と走る姿にも心地よい感動があった。お疲れ様でした。
高橋尚子氏、引退
[2008.10.29記] 昨日10月28日、「Qチャン」こと高橋尚子さんが爽やかな笑顔で現役を引退した。早いもので、36歳だという。26歳デビュー、36歳引退というのは余りにも呆気ないような気がするが、世界のトップまで登り詰めたアスリートの宿命であり、致し方ない。世界の女子マラソン界をリードし、わが国の女子陸上界の輝ける星だっただけに、突然の引退には残念さが残るが、お疲れ様、ありがとう、と言いたい。芸術家であれば100歳になっても現役でいられるが、トップ・アスリートの選手生命というのは「優勝を維持できる期間」というのが宿命であり、突然の引退決断は「Qチャンの美学」なのだろう。厳しいものである。頂点アスリートとしての競技生活には大変なプレッシャーがあった筈だが、彼女のマラソンは見る者に心地良い安らぎを与えて呉れる不思議な走りであっただけに、澄み切った秋空のように天真爛漫な彼女の笑顔が見られなくなるのは寂しい。現役時代の好きな言葉は、高校時代の恩師中沢正仁氏から贈られた「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」という言葉と、「丸い月も一夜だけ」という言葉であったらしい。不断の努力を積み上げて世界の頂点に立った謙虚な女性らしい含蓄深い言葉であるが、マラソン6連勝の絶頂期にあった時の座右の銘であったことに驚く。引退しても、彼女の精神性の高さは必ずやまた新しい頂点を極めるだろうと期待している。1997年初マラソン、98年2度目の名古屋マラソンで日本新、2000年のシドニー五輪・陸上で日本人女子初の金メダル、2001年ベルリン・マラソンでは世界新で優勝、2003年東京国際女子マラソン2位。2005年小出監督から独立後、「チームQ」を結成し、東京国際女子マラソン優勝。その後、故障が続き思うような成績を残せず、2008年10月28日引退表明。
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