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スタグフレーション:第3次オイルショック到来

スタグフレーションstagflation

  [2008.5.26追記] 昨年、50ドル~65ドルで推移していた原油価格が一挙に100ドルを突破し、そのまま棒上げで遂に130ドルも突破した。今の勢いで行けば150ドル~200ドルまで覚悟しなければならない状況である。既に物価は急騰を続けており、確実に経済はスタグフレーションに突入したと見るべきである。過去の二回は世界的にも国内も高金利時代でもあったし、それなりに賃金にも反映されて乗り越えて来られたが、今回は不透明である。世界的に低金利傾向であり、国内はそれにも増して超低金利政策の中にあり、舵取りはかなり難しいのではないだろうか。ここは敢えて国債を発行してでも乗り切らなければならない局面を迎えているように思う。さもないと、第2次ショックの後に大倒産が起こったように、日本経済は大倒産時代を迎えることにもなりかねない。

  [2008.1.23記] スタグフレーションという言葉を久し振りに聞いた。スタグフレーション(stagflation)とは、スタグネーション(stagnation:不景気・沈滞)とインフレーション(inflation:通貨量肥大による物価騰貴)の合成語で、19731974年の1次オイルショック1979年の2次オイルショックの後に一般化した。過去二回ともオイルショックの後に起こっており、今回も第3次オイルショックを契機としてスタグフレーションが懸念されている。スタグフレーションとは、各々の単語が示しているように、景気沈滞化の中での金余り物価高騰である。物が売れないにも拘らず価格だけが上がり続けるという経済の原則に反するような現象が起こる訳だが、景気沈滞や物価高騰の原因がオイル価格の暴騰にあることは言を俟たない。第1次オイルショックは1バレル当り2ドルであった原油価格が一挙に4倍強の10ドルに値上げされたことにより、第2次オイルショックは更に三倍強の36ドルに値上げされた。これによって、物価は狂乱し、世界の経済活動に急ブレーキが掛かりエンスト状態に陥った。工業原材料であり、一般消費・消耗品であり、最大のエネルギー源であるオイルの流通に齟齬(そご)を来たすことは、恐慌状態の混乱を惹起することを意味する。今回は既に100ドルを突破しそうな異常な事態になっている。第1次ショックの際には高金利政策(日本は年利9)によって投機に廻っていた余剰資金(オイルダラー)を預金に集める策が採られたが、今回は更にアメリカのサブプライムローンの破綻による金融不安が重なっているために高金利政策を採ることも出来ず一層複雑化していると言える。餌を求めて死肉に群がるコンドルのような禿鷹ファンドがのさばるのは、余剰資金の安住地がないことを示しているようなもので、そもそもの原因は株式市場を優遇するために実行された低金利政策に端を発している。世界経済が「株価至上主義」に陥ったことが、ファンドのような根(実業)無し草のような虚業金融経済を賞賛する風潮を蔓延(はびこ)らせてしまった。「健全な経済は健全な実業と健全な金利政策の上に育つ」ことを今一度銘記すべしである。

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