総裁選:「麻生or福田」政権は?
総裁選:「麻生or福田」政権は? 16日朝のNHK「日曜討論」で麻生氏と福田氏の政治討論を見た。両者の本当の姿は総理総裁就任後のリーダーシップ、政治姿勢、国際感性、等々の表に現われた言動によって想定するよりないが、麻生氏については外務大臣等数々の役職経験があり、国民はその時々の麻生氏の言動に接して来ており、まだ「解かり易い」と思っている筈である。しかし、福田康夫という人は国民レベルでは二世議員という程度の認識しかなく、政治家としての姿は官房長官時代の、ある時は「ひょうひょう」として一言、ある時は「皮肉」っぽく一言、ある時は「強圧的」に一言二言、ある時は「……」といった具合に、短い言葉と一瞬の姿を見聞して来たぐらいの記憶しかなく、一国の命運を預ける総理総裁としての適否を判断し得るだけの材料を持っていない人が大半だろう。そういう意味では全く未知の人と言え、福田氏が総理総裁に就任すれば、群馬県以外の国民諸氏にとっては「何が起こるか」、「未知との遭遇」となる。そもそも安倍総理が、見るからに冷酷無比な「鷹」面の小泉氏よりも高い支持率を得たのには、安倍氏の見るからに優しそうな「鳩」面が寄与していたのだろうと考えている。私は安倍氏に対しては当初から小泉氏以上の「危険な右寄り」を感じていたが、数々の強行採決を見ているうちに国民もうすうす感じ始めていたのではないだろうか。振り子の原理ではないが、それだけに次期総理総裁にはよりリベラルな人を期待しているだろうと思う。「リベラル」とは、「文民政治を前提にした国家の利益と国民の利益のバランス」ということになるが、これに「アメリカの利益」を露骨に付加したのが小泉・安倍政権である。それが因で格差を拡大し、支持率を下げたと言っても過言ではない。その点、麻生氏は安倍氏よりリベラルに見える。日曜討論を聞いた限りでは福田氏もそれほど「右寄り」ではないように思う。特に、福田氏が「議会制民主主義」を標榜したのは良い。しかし、「右寄り」議員の全員が福田氏を推薦していることに一抹の懸念が消えないことも確かである。これが、自民大敗による「ねじれ」がもたらしたものであれば、「ねじれ」が政治を正したことになる。小泉氏安倍氏の、議会制民主主義を殆ど否定したような独裁的政治から見れば、幾分かでも健全化して来つつあることは喜ばしい。それにしても、九ツもの派閥があるにもかかわらず、勝ち馬に乗ろうとする者ばかりで、「ババ」でも引かなければならぬと考える領袖や議員が極度に少ないのは情けない。
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